わたしががんばっても。

「麻琴の笑顔でわたしは救われた。だからこそ、あの子には笑っていてほしい。」


「お願い…もうあの子に近づかないで。傷つけないで。」


強い瞳をしてオレに言う新垣。


オレのせいで…麻琴は泣いてんのか?

でもそんな…表情一度も…。


オレだって麻琴の笑顔に救われた。

でも……オレは麻琴を幸せになんてできないのか?



だったらオレが麻琴のためにすることはー…。




『今までありがと。』



悔しさで顔を歪めながら麻琴に送った。
< 79 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop