わたしががんばっても。
ありがとう。南。
オマエがオレの背中を押してくれたんだ。
そして、麻琴はオレに時間をくれた。
本当のことを、想いを伝える時間を。
「そっか。サンキュ。じゃあ…場所変えよ。」
そう言ってオレが麻琴の手を握ると。
パンッ
オレの手は麻琴にふりはられた。
「さわ…ないでっ……」
麻琴は苦しそうな、悔しそうな
今にも泣き出しそうな表情を浮かべた。
そっか…。
そうだよな。
オレら、恋人じゃあねぇもんな。