わたしががんばっても。
「…稜?どうしたの??」
温かそうなミルクティーのカップが置いてあるトレーを持ちながら階段を上がってきた麻琴。
「あ… や、なんでもない。それ持つわ。貸して。」
麻琴からトレーを受け取って一緒に部屋に入る。
「このメーカーのね~、すごいおいしいのっ」
早速ミルクティーに口をつける麻琴。
麻琴がカップを置いたと同時にオレはうしろから麻琴を抱きしめた。
「りょ…稜!?」
麻琴の心臓すげードキドキ言ってる。
「ごめんな。
これから、オレもっともっと
麻琴のこと大事にするから。」
ギュッとさらに強く麻琴を抱きしめる。
「なんか今日……稜、変だよ?」
オレの方へ向きを変えて覗きこんでくる麻琴。