記憶少女
裕「そういや何クラスなんですか?」
雄「三年のSクラスだ」
裕「年齢的にひとつ下なイメージ」
雄「飛び級」
裕「間に合わなくなりそうですね」
雄「あのテストやらしたら満点だった」
裕「…そんな天才が世の中にはいるんですね」
兄「さき寮行ってる」
雄「由紀ちゃんを宜しくな」
兄「ん」

お兄ちゃんは私を引っ張って寮に向かった今は授業中らしくとても静か…

「女の子いるぜ!?」
「姫がいる…」
「うわぁ~ヤりたいわ」

なんて教室の窓際族が叫んでいた
もちろん由紀には聞こえない。

兄「ここ」

華盛玲斗(3-S)
華盛由紀(3-S)

と書かれていた。

記憶のない私
記憶のある兄

生活していて苦労はあるだろう
絶対記憶を取り戻す。
待っててね、明るい未来

兄「お前の部屋はこっち俺の部屋はあっちそこはキッチン風呂は各部屋についてるから」
由『分かったー』

「俺とお前は…」

由『イタッ!!』
兄「どうした!?」
由『頭痛がするだけ』
兄「おい!!」

バタッ

由紀は倒れた。
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