君と俺の距離感
*act,1
「何してんの?」
俺にとってはいつもの事。
誰も来ないビルの屋上は、俺の隠れ家的存在だった。
「…蒼空見てる」
「ふぅん…何でそこ?」
蒼空に向かって手を伸ばせば、少しは近づけるかも…
なんて、誰が信じる?
「蒼空に近いから」
「…あぁ、確かにな」
誰もが、馬鹿じゃねえの?と、呆れる場所。
ビルの屋上のフェンスの上に座って…
…それが、
君との出逢い。
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