淡夢【短編集】
その日の夕方、私は一人で帰った……


いつも楽しかった帰り道……


今はどこか悲しい……


私は帰宅すると、自分の部屋に入ってベットにダイブした……


机の上には、昨日の夜から充電されている携帯電話がある……


昨日、デートした後、電源が切れて放置された携帯……


私はそれを手に取った……


電源を入れる……


「あ……」


翼からのメールと着信……


「今更謝っても、もう許したり―――」


そのメールや着信が来ていたのは、今日ではなく昨日だった……



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