淡夢【短編集】
サナの病室をあとにし……


僕は医師の元に駆け寄った。


「サナの治療費はいくらあれば足りる?」


僕はサナを助けてみせる。


ときどき……


考えたことがある。


サナを失ったらどうなるか……


結論はいつも同じ……


僕は考えることすらできないんだ……



サナ、キミは考えれるのかい?



< 32 / 57 >

この作品をシェア

pagetop