「BETRAY-裏切り-」
ふと目線を上にあげると、もう10階まできていた。

11、12、13と文字が変わっていく。

エレベーターの扉が静かに開くと鈴木がかっこつけて扉をおさえている。

「さあ、レディーファーストだよ?多ヶ下くん。」

朝から顔に似合わない発言をする鈴木に私は少し寒気がした。

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