私と彼とカレとワタシと
私とレンくんは
レンくんの家にいた。
ドロップさんは家の外で待っている。
「これだ。」
レンくんが
鍵のかかった棚から出したのは
手紙だった。
内容を見ると
レンくんの父親のことが書かれていた。
「母さんは
ハンドル操作をミスするような人じゃない。」
「うん。」
「母さんは
きっと…。
誰かに殺された。」
「…。」
レンくんのお母様の事故の様子を聞いたら
スピードをゆるめないで一気に
ガードレールに突っ込んだらしい。
「誰かが
ブレーキを細工した。」
「きっと
何か知られてはまずいことを
母さんは知ってしまったのかもしれない…。」