机ごしの恋



「てめーレイじゃねーだろ!」

俺の怒鳴るような声にビクッと震えるレイ(?)

「な…何言ってんの?」

レイ(?)は戸惑いがちに言った。

「誰だよ!」

また怒鳴る俺に,溜め息をついて,

「ネ・ネ♪」

と笑った。

「ばれちゃったぁ~。
定時制に通う不良って聞いたから,騙せるかと思ったのにぃ~。」

さっきとは全然違う顔。

「レイは?」

「知らな~い♪
そーいえば,さっき教室の外に人がいたよ~な…。」

マヂかよ…。

「さっきって何時だよ…。」

「12時50分くらい?」

今は1時20分…。



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