机ごしの恋



俺は,校門の前で朝から待ち続けた。


俺の横を通る女生徒の顔を1人づつ見ながら

『玲愛!』

と何度も呼び続けた。


でも,登校時間に近付くにつれて少なくなる人を見て俺は,諦めが薄々と心に広がった。


その時,見覚えのある女が近付いてきた。


ネネだ…。



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