Fake Love
焦ったのは事務所
名前、写真は伏せられてるけどデート相手は決定とファンクラブ通信に出したから今から募集者からは選べない。
こうなりゃモデルでも使おうとなったんだけどプロだろうがセミプロだろうが、もしファンクラブ会員にバレたらヤバいだろうと。
なんたってネット社会だから。
撮影まで日もないしと困っていた時に偶々兄貴と御飯に言って私を思いついたらしい。
この際、ファンだろうがなかろうが関係なく普通の大学生だしと白羽の矢が立った。
それで兄貴を口説いて…今に至る。
「楓ちゃん、頼む」
「山科さん、お願い」
三人に拝み倒されて…私も20000円で引き受けた手前「嫌だ」とも言えずにOKした。