人を信頼できない男と愛を忘れた女が出合ったら・・・
~出会い・そして別れ~
‐1‐
SIDE★愛美
んっ・・・
眩しい・・・
「おぉ~い!!起きてぇ~~!!!愛美っ!!」
んん?
誰かが私のことを呼んでる。
薄っすらと目をあけると目の前には・・・
「万里紗?!」
「やっと起きたぁ~。もぉ~・・・なかなか起きないんだから!!」
そう言って、呆れたように「はぁ~」とため息をついている人は、私の親友。
林 万里紗
hayasi marisa
同じ大学に通っていて、中学校の時からいつも一緒にいた。
いわいる幼なじみ。
そして、私――――
佐藤 愛美
satou manami
「おおぉ~い!!目さまして!!」
突然、万里紗に肩を掴まれ思い切り振られた。
「痛いよ・・・。万里紗」
「あっ・・・。ごめんね♪
でも、起きて!早く準備して行かないと・・・。遅刻するよ!!」