人を信頼できない男と愛を忘れた女が出合ったら・・・
「今、何時??」
「ほらっ!」
「今、何時??」と聞いたのに、「ほらっ!」と言われてしまった。
どういうこと??
そう思っていると、万里紗が目覚まし時計を差し出した。
その目覚まし時計を受け取って、見てみると・・・
ヤバッ!!
急がないと一時限目の講義に間に合わない!!
ていうか・・・
ここって万里紗の家だよね・・・。
(万里紗は、大学に入ると同時に一人暮らしを始めた。さらに、私も一人暮らしをしている。)
どうして、万里紗の家にいるんだろう??
「はぁ~い!そこでボケ~っと考えてないで支度して!!」
私は万里紗に言われるがままに、身支度を整えて万里紗と一緒に彼女の家を出た。