人を信頼できない男と愛を忘れた女が出合ったら・・・
「龍もなんか言えよ!!」
自分だけじゃ勝ち目がないと思った輝くんは、龍くんに助けを求めている。
「別に、そいつが愛美とどんな関係だろーがどうでもいいし。
俺は、昨日、愛美の感じてる姿を見てるから」
余裕満々の笑みを浮かべている龍くん。
「そーだとしても、きっとその時はお酒を飲んでるはずだ!!」
「ああ。もちろん飲んでたよ」
「だったら、お前のことなんて覚えてるはずない!!
愛美先輩は、お酒を飲んだ次の日にはその時の記憶を忘れてるんだから!!」
「「はっ?」」
輝くんと龍くんがハモった。
直也め!
余計なことを言って!!
でも、覚えてるフリをしなくて済むから少しは楽かな?