人を信頼できない男と愛を忘れた女が出合ったら・・・
彼は変わらず、いい香りがした。
彼は、それ以上喋らなかった。
お互い無言のまま合コンは終った。
「今日は、超楽しかった!!また今度、みんなで集まろうな♪」
「そーだね♪」
「今度は、どっか遠くに行くってどう??」
「いいね~」
みんなは次に会うことについて楽しさそうに話している。
「それじゃ、俺こっちだから~」
取り仕切っていた男が言うと、「バイバイ」とみんなが言い、それぞれの家へと歩き出していった。
みんな誰かと一緒に帰るなか、私は一人。
万里紗に一緒に帰ろうと誘われたが、断った。
今は一人になりたかった。