人を信頼できない男と愛を忘れた女が出合ったら・・・
「久しぶり♪愛美ちゃん」
はじめに口を開いたのは八雲輝だ。
「久しぶり・・・」
「変わらないみたいだね♪」
小野寺龍は、私のことを変わったと言った。
八雲輝は、私のことを変わらないと言った。
二人のなかで私の見え方はちがう。
きっと、本当の私を見ているのは小野寺龍だろう。
「あんなところで会うなんてビックリしたよ」
ニコリと笑う彼は、あの時とあまり変わっていない。
「私もビックリしたよ」
「だよなぁ~(笑)」