令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
「“ガクヒ”って何ですか?」
『…………』
う。何、この沈黙は……?
「今のは、ジョーク?」
榊原さんが笑顔で言った。
「ち、違います」
「違うの? じゃあ、マジ!?」
「はい……」
「栞ったら、もう……」
「ごめんなさい」
なんだか分からないけど、すっごい恥ずかしいよ……
「栞の世間知らずには、ほんと呆れちゃうわ」
「絵理……」
「あのね、学費というのは、授業料やその他諸々として、学生が学校に支払うお金の事よ」
「大学に通うのにお金が必要なの?」
「当たり前でしょ? 教師や教授に払うお給料とか、設備の維持費やあれやこれや。学校を存続するにはそれ相応のお金が掛かるわけよ。あたしも詳しい事は知らないけどさ」
「絵理は“学校”って言ってるけど、お金が掛かるのは大学だけじゃないの?」
『…………』
う。何、この沈黙は……?
「今のは、ジョーク?」
榊原さんが笑顔で言った。
「ち、違います」
「違うの? じゃあ、マジ!?」
「はい……」
「栞ったら、もう……」
「ごめんなさい」
なんだか分からないけど、すっごい恥ずかしいよ……
「栞の世間知らずには、ほんと呆れちゃうわ」
「絵理……」
「あのね、学費というのは、授業料やその他諸々として、学生が学校に支払うお金の事よ」
「大学に通うのにお金が必要なの?」
「当たり前でしょ? 教師や教授に払うお給料とか、設備の維持費やあれやこれや。学校を存続するにはそれ相応のお金が掛かるわけよ。あたしも詳しい事は知らないけどさ」
「絵理は“学校”って言ってるけど、お金が掛かるのは大学だけじゃないの?」