令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
「少し話をしたいだけなのよ。それならいいでしょ?」
「いや、でもなあ……」
話だけで済むとも思えず、何としても断ろうとしたのだが……
「松本、来てたのか? だったら挨拶ぐらいしろよ!」
厨房から出て来た店長に、いきなり怒鳴られてしまった。
「あ、すみません。お疲れ様です!」
「うむ。杏里ちゃんはそろそろ上がっていいよ? 今日はあまりお客さん来ないから」
「はーい」
俺が杏里さんとの関係を絶ちたいもうひとつの理由は、正にこれだ。つまり店長。店長は杏里さんに気があり、杏里さんとよく喋る俺に嫉妬して、俺に八つ当たりするんだ。
このところ、その度合いが酷くなってきてるから、もしかすると店長は、俺と杏里さんの関係を疑いだしたのかもしれない。
「いや、でもなあ……」
話だけで済むとも思えず、何としても断ろうとしたのだが……
「松本、来てたのか? だったら挨拶ぐらいしろよ!」
厨房から出て来た店長に、いきなり怒鳴られてしまった。
「あ、すみません。お疲れ様です!」
「うむ。杏里ちゃんはそろそろ上がっていいよ? 今日はあまりお客さん来ないから」
「はーい」
俺が杏里さんとの関係を絶ちたいもうひとつの理由は、正にこれだ。つまり店長。店長は杏里さんに気があり、杏里さんとよく喋る俺に嫉妬して、俺に八つ当たりするんだ。
このところ、その度合いが酷くなってきてるから、もしかすると店長は、俺と杏里さんの関係を疑いだしたのかもしれない。