令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
すぐに松本さんにお返事をしたかったのだけど、どう書いたら良いのか分からず、あれこれ考えている内に講義が終わって休み時間になった。
「栞、さっき来たメールって、もしかして松本悠馬から?」
「うん、そうだよ。よく分かったね?」
「やっぱりそうか……。何て?」
絵理は、さも嫌そうな顔で言った。絵理はまだ松本さんの事が好きじゃないらしい。松本さんは、学費のために一生懸命働く頑張り屋さんだと、榊原さんが説明してくれたにもかかわらず。
「うん……」
どうしよう。食事に誘われたって言ったら、たぶん絵理は反対するんだろうな。でも、親友に隠すわけには行かないもんね……
「“明日の夜、食事に行きませんか?”って……」
「ふーん。何て返事したの?」
「栞、さっき来たメールって、もしかして松本悠馬から?」
「うん、そうだよ。よく分かったね?」
「やっぱりそうか……。何て?」
絵理は、さも嫌そうな顔で言った。絵理はまだ松本さんの事が好きじゃないらしい。松本さんは、学費のために一生懸命働く頑張り屋さんだと、榊原さんが説明してくれたにもかかわらず。
「うん……」
どうしよう。食事に誘われたって言ったら、たぶん絵理は反対するんだろうな。でも、親友に隠すわけには行かないもんね……
「“明日の夜、食事に行きませんか?”って……」
「ふーん。何て返事したの?」