令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
2度目のキス 栞Side
「へえー。栞はどこへ連れてってほしいのかな?」
悠馬さんは少し屈んで顔を私に近付け、微笑みながらそう言った。微笑みと言っても、ニターって感じだけど。
「えっと……」
「うんうん」
「あの……」
「恥ずかしがらずに言ってごらん?」
「あ、はい。悠馬さんの……お仕事先です」
「………はあ?」
あれ? ダメなのかなあ。途端に悠馬さんの顔から笑顔が消え、はっきりと不快な表情に変わってしまった。
「なんで?」
また悠馬さんの機嫌が悪くなっちゃった……
「やっぱり、いいです」
私は下を向いてそう言った。また涙が出そうだったから。ところが、
「いいよ。ここから遠くないし、行ってみるか?」
と悠馬さんは言ってくれて、私は思わず顔を上げた。
悠馬さんは少し屈んで顔を私に近付け、微笑みながらそう言った。微笑みと言っても、ニターって感じだけど。
「えっと……」
「うんうん」
「あの……」
「恥ずかしがらずに言ってごらん?」
「あ、はい。悠馬さんの……お仕事先です」
「………はあ?」
あれ? ダメなのかなあ。途端に悠馬さんの顔から笑顔が消え、はっきりと不快な表情に変わってしまった。
「なんで?」
また悠馬さんの機嫌が悪くなっちゃった……
「やっぱり、いいです」
私は下を向いてそう言った。また涙が出そうだったから。ところが、
「いいよ。ここから遠くないし、行ってみるか?」
と悠馬さんは言ってくれて、私は思わず顔を上げた。