令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
セカンドステップ 悠馬Side
「栞はどこへ連れてってほしいのかな?」
そう言いながら、俺は栞の顔を覗き込んだ。すると彼女は、恥ずかしそうにモジモジした。ってことは、本当にホテルかもな!
「恥ずかしがらずに言ってごらん?」
俺は顔がにやけそうになるのを何とか堪え、栞の返事を待った。ところが、
「悠馬さんの……お仕事先です」
はあ?
何だよ、それは……
「なんで?」
「やっぱり、いいです」
思わず俺が不機嫌な声で言ったら、栞はか細い声でそう言って下を向いた。
しまった。また泣かしちまいそうだ。こいつに嫌われたらまずいからな、少しは優しく接しないとな。
「いいよ。ここから遠くないし、行ってみるか?」
「本当にいいんですか?」
思い直して俺が優しい口調で言うと、栞はすぐに顔を上げて元気な声を出した。俺はホッとしつつも、
「ああ。でも、なんでそんな所に行きたがるんだ?」
その疑問を栞にぶつけた。
そう言いながら、俺は栞の顔を覗き込んだ。すると彼女は、恥ずかしそうにモジモジした。ってことは、本当にホテルかもな!
「恥ずかしがらずに言ってごらん?」
俺は顔がにやけそうになるのを何とか堪え、栞の返事を待った。ところが、
「悠馬さんの……お仕事先です」
はあ?
何だよ、それは……
「なんで?」
「やっぱり、いいです」
思わず俺が不機嫌な声で言ったら、栞はか細い声でそう言って下を向いた。
しまった。また泣かしちまいそうだ。こいつに嫌われたらまずいからな、少しは優しく接しないとな。
「いいよ。ここから遠くないし、行ってみるか?」
「本当にいいんですか?」
思い直して俺が優しい口調で言うと、栞はすぐに顔を上げて元気な声を出した。俺はホッとしつつも、
「ああ。でも、なんでそんな所に行きたがるんだ?」
その疑問を栞にぶつけた。