令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
「桁が違うって、もっと上か?」
下の桁、って事はないだろうと思ったからそう聞いたが、もし本当に上の桁だとしたら、俺にとってはとんでもない高額だ。
「まさか。下に決まってるじゃないですか……」
ところが栞は、“何、バカなこと言ってるんですか?”的な調子でそう答えた。
下の桁って言ったら、ま、その中でも幅はあるのだが、一般的な大学生と変わらないか、むしろ少ない可能性もある。
これには驚いたが、俺にとっては好都合だ。栞と付き合っても、あまり金を使わなくて済みそうだからな。バイトの金は、学費のためになるべくとっておきたいし。
やがて電車は、栞が降りる駅に着いた。栞はなぜか、「今日はご馳走さま……」と、俺に向かって別れの言葉を口にした。
おいおい、送ってくって言っただろうが……
下の桁、って事はないだろうと思ったからそう聞いたが、もし本当に上の桁だとしたら、俺にとってはとんでもない高額だ。
「まさか。下に決まってるじゃないですか……」
ところが栞は、“何、バカなこと言ってるんですか?”的な調子でそう答えた。
下の桁って言ったら、ま、その中でも幅はあるのだが、一般的な大学生と変わらないか、むしろ少ない可能性もある。
これには驚いたが、俺にとっては好都合だ。栞と付き合っても、あまり金を使わなくて済みそうだからな。バイトの金は、学費のためになるべくとっておきたいし。
やがて電車は、栞が降りる駅に着いた。栞はなぜか、「今日はご馳走さま……」と、俺に向かって別れの言葉を口にした。
おいおい、送ってくって言っただろうが……