令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
「過ぎた事はまあいいとして、その何とかいう男だが……」
「“何とか”じゃなくて、松本悠馬さんでしょ? 憶えてるくせに、わざとらしいんだから……」
パパの言い方にママがすぐにツッコミを入れたのだけど、それが本当なら、パパは悠馬さんの事を快く思ってないって事だと思う。予想はしていたけど。
パパはムッとしながらも、「その松本とかいうのは、どんな男なんだ?」と言い直した。
「どんなって言われても、私もまだ、よくは知らないから……」
「もちろん栞が知ってる範囲でいいから」
「はい。えっと、松本悠馬さんは、お年は私のひとつ上で、大学は……」
私は悠馬さんについて、知っている事を全てパパに話した。もちろんキスした事は除いてだけど。それと、悠馬さんがパパに似ている事も言わなかった。本人相手では言い難いから。
「“何とか”じゃなくて、松本悠馬さんでしょ? 憶えてるくせに、わざとらしいんだから……」
パパの言い方にママがすぐにツッコミを入れたのだけど、それが本当なら、パパは悠馬さんの事を快く思ってないって事だと思う。予想はしていたけど。
パパはムッとしながらも、「その松本とかいうのは、どんな男なんだ?」と言い直した。
「どんなって言われても、私もまだ、よくは知らないから……」
「もちろん栞が知ってる範囲でいいから」
「はい。えっと、松本悠馬さんは、お年は私のひとつ上で、大学は……」
私は悠馬さんについて、知っている事を全てパパに話した。もちろんキスした事は除いてだけど。それと、悠馬さんがパパに似ている事も言わなかった。本人相手では言い難いから。