令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
『うんうん』
思わずママと二人で身を乗り出したのだけど……
「俺も知らないんだよ。来れば分かるからって言われた」
だそうで、ママと私はガクッと肩を落とした。
私は昨夜から、お祖父様のお話がどんな内容かを想像しようとしたのだけど、何も思い付かなかった。あ、そうだ。勘のいいママなら何か思い付いてるかも!
「ママはどんなお話だと思う?」
「そうねえ、もしかするとだけど……」
「うんうん」
「栞の縁談かなって……」
「へっ?」
縁談って、私が誰かと結婚するって事?
うそでしょ?
「おいおい、それはないだろう。栞はまだ二十歳前なんだぜ?」
パパが運転しながら、私達を振り返ってそう言ってくれた。
「そうだよ、ママ。そんなのあり得ないよ……」
「そうよね。きっと私の思い違いだわね」
もう、ママったら……。私が結婚だなんて……
と思いながらも、私はだんだん不安になっていった。だってママの勘って、外れた事がないんだもん。私が知る限りは、一度も……
思わずママと二人で身を乗り出したのだけど……
「俺も知らないんだよ。来れば分かるからって言われた」
だそうで、ママと私はガクッと肩を落とした。
私は昨夜から、お祖父様のお話がどんな内容かを想像しようとしたのだけど、何も思い付かなかった。あ、そうだ。勘のいいママなら何か思い付いてるかも!
「ママはどんなお話だと思う?」
「そうねえ、もしかするとだけど……」
「うんうん」
「栞の縁談かなって……」
「へっ?」
縁談って、私が誰かと結婚するって事?
うそでしょ?
「おいおい、それはないだろう。栞はまだ二十歳前なんだぜ?」
パパが運転しながら、私達を振り返ってそう言ってくれた。
「そうだよ、ママ。そんなのあり得ないよ……」
「そうよね。きっと私の思い違いだわね」
もう、ママったら……。私が結婚だなんて……
と思いながらも、私はだんだん不安になっていった。だってママの勘って、外れた事がないんだもん。私が知る限りは、一度も……