令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
次の日から栞も店で働くようになった。
店長は意外なほどに栞には甘い。栞が少々のミスをしても「いいよ、いいよ」なんて、目尻を下げて言ったりしてる。その代わり、影では俺に「おまえの指導が悪いからだ」なんて嫌味を言うのだが。
また、店長は以前のように俺と入れ違いに杏里さんを無理やり帰させる事もしない。むしろ杏里さんに、俺と栞を見せつけるようにしてるみたいだ。もちろん杏里さんは事情を知ってるわけで、自分に杏里さんの目を向かせようという店長の作戦は、全くの無駄骨なのだが。
栞は根っからのお嬢様で、働くのも初めてという事で、仕事を覚えるのは大変そうだ。それでいて華奢な体でがんばるから、閉店間近な時間ともなると疲労で足腰がふらついていて、見てると痛ましかった。
店長は意外なほどに栞には甘い。栞が少々のミスをしても「いいよ、いいよ」なんて、目尻を下げて言ったりしてる。その代わり、影では俺に「おまえの指導が悪いからだ」なんて嫌味を言うのだが。
また、店長は以前のように俺と入れ違いに杏里さんを無理やり帰させる事もしない。むしろ杏里さんに、俺と栞を見せつけるようにしてるみたいだ。もちろん杏里さんは事情を知ってるわけで、自分に杏里さんの目を向かせようという店長の作戦は、全くの無駄骨なのだが。
栞は根っからのお嬢様で、働くのも初めてという事で、仕事を覚えるのは大変そうだ。それでいて華奢な体でがんばるから、閉店間近な時間ともなると疲労で足腰がふらついていて、見てると痛ましかった。