令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
まさかの大ピンチ 栞Side
今日は金曜日。
明日のお休みはどうするのかな、と思って悠馬さんをチラチラ見るのだけど、悠馬さんはそれに気付いてくれなくて、ふっと笑ってくれるだけ。その笑顔がちょっと寂しそうに見えるのは、私の気のせいかしら……
先週のお休みみたいに、悠馬さんからの連絡を待ってもんもんとするのはイヤだから、今度は勇気を出して私からお誘いするつもり。
お客様が途切れた瞬間、私は行動に出る事にした。
「悠馬さん……」
「ん?」
「あの、明日って何か用事ありますか?」
「明日? ん……特にはないけど?」
やった!
「実は私もなんです」
「あ、そうなんだ……」
私はニコッと笑って悠馬さんの言葉を待った。“じゃあ、どっか行くか?”みたいな言葉を期待して。
ところが悠馬さんは、私から視線をスッと逸らしてしまった。しかもなぜか、辛そうなお顔で……
明日のお休みはどうするのかな、と思って悠馬さんをチラチラ見るのだけど、悠馬さんはそれに気付いてくれなくて、ふっと笑ってくれるだけ。その笑顔がちょっと寂しそうに見えるのは、私の気のせいかしら……
先週のお休みみたいに、悠馬さんからの連絡を待ってもんもんとするのはイヤだから、今度は勇気を出して私からお誘いするつもり。
お客様が途切れた瞬間、私は行動に出る事にした。
「悠馬さん……」
「ん?」
「あの、明日って何か用事ありますか?」
「明日? ん……特にはないけど?」
やった!
「実は私もなんです」
「あ、そうなんだ……」
私はニコッと笑って悠馬さんの言葉を待った。“じゃあ、どっか行くか?”みたいな言葉を期待して。
ところが悠馬さんは、私から視線をスッと逸らしてしまった。しかもなぜか、辛そうなお顔で……