令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
男の人達が車に乗り込み、「急いで出せ!」「へい!」とか言い、車は乱暴に走り出した。

私は後ろの座席で男の人二人に挟まれ、身動きが出来ない。


「な、何なんですか? あなた達はどなたですか?」


そう聞いてみたけど、


「うるせえ。黙ってろ!」


と、横の男の人から怒鳴られてしまった。


「おい、追って来てるか?」

「いいえ、大丈夫みたいです」

「そうか。ふー、うまく行ったな?」

「そうすね。あのデカイ男はサブ兄の仲間ですかい?」

「いや、知らねえ奴だ。誰だか知らねえが、あいつのおかげだな?」


どうやらあのターミネーター似のお兄さんは、この人達の仲間ではないらしい。でも、結果的にはこの人達の手助けをしてしまった、という事?


という事よりも、問題はこの状況よね?

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