令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
ベッドには悠馬さんが横たわっている。頭の包帯は最近取れたけど、もちろん目は閉じたままで、頬はこけてしまい、お顔は真っ白だ。
「栞さん、あのね……」
「ん?」
「あたしの見間違いかもしれないんだけど……」
「どうしたの?」
「お兄ちゃんの指がね、動いたと思うの」
「えっ? ほんとに!?」
もしそれが本当なら、一歩前進だと思う。今まで、そういう事は一度もなかったから。
「この指がピクってしたと思うんだけど、その後は全然なのよね……」
「そうなんだ……」
私は由紀ちゃんと一緒に、悠馬さんの右手をジーッと見てたけど、動きそうになかった。
「栞さん」
「ん?」
「毎日来てもらって、大丈夫なんですか?」
由紀ちゃんはそう言い、心配そうな顔で私を見つめていた。
「栞さん、あのね……」
「ん?」
「あたしの見間違いかもしれないんだけど……」
「どうしたの?」
「お兄ちゃんの指がね、動いたと思うの」
「えっ? ほんとに!?」
もしそれが本当なら、一歩前進だと思う。今まで、そういう事は一度もなかったから。
「この指がピクってしたと思うんだけど、その後は全然なのよね……」
「そうなんだ……」
私は由紀ちゃんと一緒に、悠馬さんの右手をジーッと見てたけど、動きそうになかった。
「栞さん」
「ん?」
「毎日来てもらって、大丈夫なんですか?」
由紀ちゃんはそう言い、心配そうな顔で私を見つめていた。