令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
その後、私達は顔見知り程度の女子3人と合流し、私達5人はイタリアンのお店へ入って行った。

店員さんに案内してもらってお店の奥へ進むと、壁を背にして男の人達がズラリと座っていて、私達に気付くとみな一斉に……正確には一番奥の人を除いた4人だけど、椅子から立ち上がった。

もちろんどの男の人も私は知らない人ばかりなわけで、私は恐怖心みたいなものが湧いて来て、早くもその場を逃げ出したくなってしまった。


そんな私の気持ちに気付いてくれたのか、絵理は私の腕を持ち、小声で「奥に並んで座りましょ?」と言ってくれた。

前回の合コンでは、絵理とは席が離れてしまい、私はひとりで心細い思いをしてしまったけど、今回は親友の絵理が隣に並んで座ってくれると言うので、前回よりは遥かに心強いなと思った。

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