令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
翌週のある日の昼。俺は弘司と大学の近くにあるラーメン屋にいた。


「よし、決めた」


ラーメン定食を食い終えた弘司がそう呟いた。


「何をだよ?」


当然ながら俺はそう突っ込んだ。弘司の奴、また何か企んでるんだろうか。この間の合コンのように……


「今日、会う事にした」

「誰に?」

「合コンで前に座ってた女の子さ」


なにー!?


「吉田栞にか!?」


合コンで会った女と言えば、吉田栞しか思い浮かばない俺は、思わずそう叫んでいた。

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