令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
「ああ、それはそうかもな? おまえ、態度悪かったからな。“趣味は女とヤる事”だあ? おまえがあんな悪ふざけするとは思わなかったよ」

「俺もちょっとふざけすぎたと思ってる」


それもあるが、俺は吉田栞にもっと酷い事をしたからだが、その事はもちろん誰にも言っていない。弘司にも。


「わかったよ。おまえの名前は出さずに、栞ちゃんも誘ってみるよ。でも不自然だからなあ、絵理ちゃんはきっと突っ込んで来るぞ?」


また“栞ちゃん”って言いやがった。このやろう……


「いいから、それで頼む」

「よし、わかった」


ラーメン屋で金を払い、外に出たところで近藤絵理から返信が来たらしい。


「おお、早いな。うーん、やはりそう来たか……」

「何だって?」

「“そちらもお二人ですか?”って聞かれた。そりゃそうだよなあ」

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