美容師男子×美麗女子
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けたたましい携帯のアラームと共に、あたしは目を覚ます。
目は閉じたまま、枕の真横に置いてある携帯を開く。
もうこんな時間か。
1時に仕事が終わって、7時に起きるのは中々つらい。
でも、学校に遅れちゃうし。
あたしは重たい体を起こした。
「あ・・・・・あーあーあー・・・・・・・」
目をこすると、指が真っ黒。
化粧落すの、忘れてた。
なんてことだ。化粧したまま寝ちゃってたんだ。肌に悪すぎる。
あたしは急いでメイク落としのコットンを手に取る。
雑に肌にこすり付けて、厚く塗り固められたメイクを落していった。
あぁ、今日仕事が入っていなかったのが救いだ。
ぼろぼろの顔でお客さんの前に立ったら、即クビだもの。
黒くなったコットンをゴミ箱に投げ捨てて、ファンデーションを落とし始める。
やばい、時間間に合うかな。
メイクを落すのを忘れていたのは、大誤算だ。