美容師男子×美麗女子
□あたしは花?
□ □ □
机に突っ伏した。
現在、3時間目。
丁度おなかが減り始める頃だ。
「千咲ー、なに寝てんのよ」
席が近い友達が絡んでくる。
あぁ、うっとうしい。
あたしは今日朝ごはん少なめで、空腹絶頂だっていうのに、そんなに笑われると作り笑顔だって浮かべれやしないじゃない。
「えー、だって眠いもんは眠いもの」
「まぁ、あんたは四六時中寝てるけどねぇ」
「睡眠不足は肌の大敵よ」
ニキビいっぱいの、思春期まっさかりな君たちに言われても、説得力がないんだけど。
「うん、気をつける」
友達は少なくない。
浅く広く、って感じだ。
別に、格段に仲がいい親友がいるってわけじゃないし、クラスで孤立している一匹オオカミタイプでもない。
普通になじんでる。そのつもり。
周りからどう思われてるとか、そう考えるのは疲れるから、やめた。
やっぱり自分第一優先で。