美容師男子×美麗女子







「アヤカ、いいの?珍しいね」

「だってあたし、アキラのこともっと知りたい」


高級ラブホテルの最上階、夜景が綺麗に見える贅沢な部屋の窓に張り付いた。

後ろからアキラが抱きしめてくる。

首や項に唇を這わせて、あたしの耳元で甘い言葉をささやく。


「ね、アキラ・・・・・・・・」


アキラがあたしをベッドに落とした。

色っぽく、顎を上げてアキラを見上げてみる。

キャバクラはやってるけど、お持ち帰りをされたのは初めてだ。というか、お持ち帰りを今までさせたことが無かったから、初めてだ。

ラブホテルというものに入ったのも、初めて。


アキラがシャツを脱ぐ。

あたしの常連さんで、その中では若いアキラは一流ホストらしい。

どこまでが本当で、どこまでが嘘かは知らないけど、取り合えずお金は持っているみたい。

お客さんの仕事なんて、あたしには関係ない。興味も無い。


あたしの腰にまたがって、ゆっくりと顔をあたしに近づける。

元気はないけど、“キャバ嬢”として振舞わないといけないのかな。


アキラの腹筋に張り付くように、手の平をつける。

じっとりとさわって、少し爪を立てた。


「アヤカは誘うのが上手」

「・・・・・・・ふ」


アキラがあたしの耳を噛んだ。

そのまま真っ赤なドレスの背中を撫でながら、ゆっくりチャックを下ろされた。


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