出会いの海岸
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サンタ「なんや。邪魔しにでもきたのか」
美幸「一緒に探すよ」
サンタ「はあ、探したって、お前らの罪は消えへんど」
美幸「もう少しこっちだったと思うけどな」
残りの2人も、探し始めた。もちろん、一生懸命探すのはばかげていたので、適当に探した。
涼子「こんなところでなくしたら、もう見つからないよ」
有香「しょうがないよ。人助けなんだから」
サンタ「お前ら、それは冗談になってないからな。わざわざ、捜査協力ありがとうございます。せやけどな、突き出されるのはお前らや」
美幸「つばが飛んでるよ」
サンタ「ここは、海や、誰に迷惑がかかるんや」
涼子「魚」
サンタ「おれは、ばい菌か。アホ。ほんまとでもない連中やは、お前らは。拉致はするわ。金は抜き取るわ」
涼子「大げさだよ」
サンタ「なにいってるんや。実際はそれ以上やぞ。それに、お前な、ここは誰もおらへんやんか」
美幸「平日だからでしょ」
サンタ「出会いの海岸がか。そうか、さては、その話も嘘だな」
美幸「嘘じゃないよ」
サンタ「なんや、雑誌かなんかで読んだんか。それやったら、いくら平日でも、人がいるやう」
美幸「このあたりの、言い伝えよ」
サンタ「言い伝えって。なんでお前がそんなのしってるんや」
美幸「だって、私のおばあちゃん、このあたりに住んでるんだもん」
サンタ「それやったら、おばあちゃんちに電車で来い。なんで、俺なんか拉致したんだ」
美幸「拉致って、車借りただけじゃない」
サンタ「ほんと、わからんわ。その感覚が」
美幸「思い出したの。サンタを見て」
サンタ「なにをだ」
美幸「私のお父さんのことよ」
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