仮からはじまる
3
あんな集団でたむろして、ほいほいけんかして。
まるでヤンキーみたいじゃない。
あれ?
もしかしてこのふたり…。
ヤンキーなの?
けんか強そうだったし。
そもそもけんかすること自体、ヤンキーっぽくない?
そして、あたしを脅すこのやり方。
まるでヤンキーみたいね
と言おうとして。
「まるでヤン…
ヤンキー、と言おうとしたところで。
結城真一が壁にどんと手をつく。
ぎゃぁあー!!
たっ、助けてー!!
「やっぱり、監視の必要がありそうだな?」
「そうだよねー、学校にヤンキーだってばれたら、暴力沙汰とか教師に目つけられて面倒だし、やりずらいよね」
結城真一と平野篤の短い話し合いは、すぐにまとまったみたいだけど。
暴力沙汰とか自分で言っちゃってるし。
あのね、大丈夫なの?
「だっ、だから、誰にも言わないって言ってるじゃない」
「そうは言ってもな」
「ばらされたら困るんだよねー?」
ふたりに挟まれて睨まれて…。
もう、あたしどうしたらいいの?
「そうだな、やっぱりおまえのことは、今日から監視させてもらう」
やっぱりそうなるのね…。
もう嫌…。
ていうか、監視って具体的にどうするの?
四六時中見張ってるわけにもいかないでしょ?
「あ、それならさー。唯ちゃんをシンの彼女にしちゃえばー?」
は、はぁあああー?
「誰が、誰の?」
「もちろんー、唯ちゃんが、シンの」
突然何を言い出すかと思えばっ!!
もちろんってなんなのよ!!
なんでそうなるのよっ!!
ていうかそんなの結城真一が納得するわけないでしょ! ?
と、思いきや…。
「ああ、それ便利だな」
「でしょー?」
ちょっとっ!!
ふたりで勝手に話を進めないでよっ!!
「あ、あの、何でそんなことに?」
もう、どうしてあたしがおどおどしなきゃいけないのよっ!!
でも強くは言えないわ…。
まるでヤンキーみたいじゃない。
あれ?
もしかしてこのふたり…。
ヤンキーなの?
けんか強そうだったし。
そもそもけんかすること自体、ヤンキーっぽくない?
そして、あたしを脅すこのやり方。
まるでヤンキーみたいね
と言おうとして。
「まるでヤン…
ヤンキー、と言おうとしたところで。
結城真一が壁にどんと手をつく。
ぎゃぁあー!!
たっ、助けてー!!
「やっぱり、監視の必要がありそうだな?」
「そうだよねー、学校にヤンキーだってばれたら、暴力沙汰とか教師に目つけられて面倒だし、やりずらいよね」
結城真一と平野篤の短い話し合いは、すぐにまとまったみたいだけど。
暴力沙汰とか自分で言っちゃってるし。
あのね、大丈夫なの?
「だっ、だから、誰にも言わないって言ってるじゃない」
「そうは言ってもな」
「ばらされたら困るんだよねー?」
ふたりに挟まれて睨まれて…。
もう、あたしどうしたらいいの?
「そうだな、やっぱりおまえのことは、今日から監視させてもらう」
やっぱりそうなるのね…。
もう嫌…。
ていうか、監視って具体的にどうするの?
四六時中見張ってるわけにもいかないでしょ?
「あ、それならさー。唯ちゃんをシンの彼女にしちゃえばー?」
は、はぁあああー?
「誰が、誰の?」
「もちろんー、唯ちゃんが、シンの」
突然何を言い出すかと思えばっ!!
もちろんってなんなのよ!!
なんでそうなるのよっ!!
ていうかそんなの結城真一が納得するわけないでしょ! ?
と、思いきや…。
「ああ、それ便利だな」
「でしょー?」
ちょっとっ!!
ふたりで勝手に話を進めないでよっ!!
「あ、あの、何でそんなことに?」
もう、どうしてあたしがおどおどしなきゃいけないのよっ!!
でも強くは言えないわ…。