仮からはじまる
3
日誌書いてたら遅くなっちゃった…。
金曜日の日直は面倒ね。
一週間のまとめとか、来週の準備とか。
先生にいろいろ頼まれちゃって…。
別に急いで帰らなきゃいけない用事もないけど。
誰もいない教室にひとりで残ってるのはちょっと…。
遠くで部活の音が聞こえたりして。
授業がおわったあとの学校の雰囲気は嫌いじゃないけど。
でも。
昇降口についたら不良の集団が集まってて。
なんでこんなところにいるの?
関わりたくない…。
どうして靴箱の前に座ってるのよ。
靴が出せないでしょ?
邪魔なのよっ!!
とは、とても言えないけど…。
勇気を出して。
声をかけて。
どいてもらうしかないみたいね…。
「あの…」
勇気振り絞ってますっ!!
必死に声を出す。
「お、御崎唯」
あのね。
軽々しく名前を呼ばないでよ。
「どうしたの?」
馴れ馴れしく話しかけられるのも嫌。
急に近付いてきて、なぜか隣に立つの。
距離が近くて。
怖い…。
でも、これってチャンスだわ。
立ち上がった人たちの隙間から靴に手を伸ばせるもの。
さっさと帰るわ!!
そう思ってたら。
伸ばした腕をぐっと掴まれて。
う…。
痛い…。
どうしてそんなに強い力で掴むの?
痛くて思わず顔が歪む。
「ひまなら俺らと遊ばない?」
「行くでしょ?」
行くわけないでしょっ!!
どうしてそうなるのよ。
振り払おうと思っても、掴まれた力が強すぎて。
無理みたい…。
「離してよ」
かなり強気で言ったつもりだったのに。
全く効果なし。
逆に腕を引っ張られちゃって。
近付きたくもないのに、引き寄せられて。
ああ、もう…。
どうしたらいいの?
と思ってたら。
金曜日の日直は面倒ね。
一週間のまとめとか、来週の準備とか。
先生にいろいろ頼まれちゃって…。
別に急いで帰らなきゃいけない用事もないけど。
誰もいない教室にひとりで残ってるのはちょっと…。
遠くで部活の音が聞こえたりして。
授業がおわったあとの学校の雰囲気は嫌いじゃないけど。
でも。
昇降口についたら不良の集団が集まってて。
なんでこんなところにいるの?
関わりたくない…。
どうして靴箱の前に座ってるのよ。
靴が出せないでしょ?
邪魔なのよっ!!
とは、とても言えないけど…。
勇気を出して。
声をかけて。
どいてもらうしかないみたいね…。
「あの…」
勇気振り絞ってますっ!!
必死に声を出す。
「お、御崎唯」
あのね。
軽々しく名前を呼ばないでよ。
「どうしたの?」
馴れ馴れしく話しかけられるのも嫌。
急に近付いてきて、なぜか隣に立つの。
距離が近くて。
怖い…。
でも、これってチャンスだわ。
立ち上がった人たちの隙間から靴に手を伸ばせるもの。
さっさと帰るわ!!
そう思ってたら。
伸ばした腕をぐっと掴まれて。
う…。
痛い…。
どうしてそんなに強い力で掴むの?
痛くて思わず顔が歪む。
「ひまなら俺らと遊ばない?」
「行くでしょ?」
行くわけないでしょっ!!
どうしてそうなるのよ。
振り払おうと思っても、掴まれた力が強すぎて。
無理みたい…。
「離してよ」
かなり強気で言ったつもりだったのに。
全く効果なし。
逆に腕を引っ張られちゃって。
近付きたくもないのに、引き寄せられて。
ああ、もう…。
どうしたらいいの?
と思ってたら。