仮からはじまる
3
「あ、あの…」
声をかけたらともちゃんの肩がびくっと震えて。
思いっきりびっくりさせちゃった…。
いや、あの、驚かせるつもりは全くないんです!!
「あの、ごめんね、突然」
慌てて謝ると、振り返ったともちゃんがあたしの顔を見て驚いてるみたい。
え、あたし何か変?
ていうかともちゃん泣いてるの?
「あ、あの、びっくりさせてごめんね?踞ってるのが見えたから、具合でも悪いのかと思って、それで…」
泣いてるところを見ちゃって申し訳ない気持ちで、急いで説明しなきゃと思ったけど、早口になっちゃってうまく話せない。
もう、あたしが動揺してどうするのよ。
顔を隠すように俯くともちゃんは、鼻をすすりながら、ときどき肩で息をする。
体が引き付け起こすくらい泣いてたみたい。
理由もわからないあたしは何を言ったらいいのか、どうしたらいいのかもわからなくて、ただ立ってるだけ、なのよね…。
「あっ、ともー。大丈夫?」
近付いてくる声が聞こえて、女の子がともちゃんに駆け寄る。
あ、この子は、同じクラスの…。
あきなちゃん、よね?
あきなちゃんの顔を見たともちゃんは、安心したのかまたさらに泣いちゃって。
あたしが気になったのか、あきなちゃんはあたしをちらっと見て…。
そりゃそうよね。
なんであたしがここにいるのか疑問に思うわよね…。
「踞ってるのが見えて、もしかしたら具合でも悪いのかなと思って、それで心配だったから声かけたの」
作文みたいな説明になっちゃったけど…。
それで納得してくれたみたい。
「そうだったんだ…」
「うん、じゃあ、あたし行くね…」
あたしがいない方が、ともちゃんはあきなちゃんに話しやすいと思うし。
あたし邪魔にはなりたくない。
とりあえず教室に戻るかと思って歩き始めたの。
結城真一が待ってると思うけど、このまま廊下の先には進めない。
この廊下を通らないと昇降口には行けないんだから。
合流して、一緒にいるところを見られたくないわ。
ともちゃんは、あたしと結城真一が一緒にいるのをよく思わないみたいだし。
はあ、どうしたらいいのかしら…。
そう思って歩き始めたら
「ま、待って!」
ともちゃんに腕を掴まれた。
「み、御崎さんに聞きたいことがあるの!」
ともちゃんの突然の行動に、あきなちゃんも驚いたみたいだけど。
あたしだってびっくりしたわ。
あたしに聞きたいこと?
って、何?
声をかけたらともちゃんの肩がびくっと震えて。
思いっきりびっくりさせちゃった…。
いや、あの、驚かせるつもりは全くないんです!!
「あの、ごめんね、突然」
慌てて謝ると、振り返ったともちゃんがあたしの顔を見て驚いてるみたい。
え、あたし何か変?
ていうかともちゃん泣いてるの?
「あ、あの、びっくりさせてごめんね?踞ってるのが見えたから、具合でも悪いのかと思って、それで…」
泣いてるところを見ちゃって申し訳ない気持ちで、急いで説明しなきゃと思ったけど、早口になっちゃってうまく話せない。
もう、あたしが動揺してどうするのよ。
顔を隠すように俯くともちゃんは、鼻をすすりながら、ときどき肩で息をする。
体が引き付け起こすくらい泣いてたみたい。
理由もわからないあたしは何を言ったらいいのか、どうしたらいいのかもわからなくて、ただ立ってるだけ、なのよね…。
「あっ、ともー。大丈夫?」
近付いてくる声が聞こえて、女の子がともちゃんに駆け寄る。
あ、この子は、同じクラスの…。
あきなちゃん、よね?
あきなちゃんの顔を見たともちゃんは、安心したのかまたさらに泣いちゃって。
あたしが気になったのか、あきなちゃんはあたしをちらっと見て…。
そりゃそうよね。
なんであたしがここにいるのか疑問に思うわよね…。
「踞ってるのが見えて、もしかしたら具合でも悪いのかなと思って、それで心配だったから声かけたの」
作文みたいな説明になっちゃったけど…。
それで納得してくれたみたい。
「そうだったんだ…」
「うん、じゃあ、あたし行くね…」
あたしがいない方が、ともちゃんはあきなちゃんに話しやすいと思うし。
あたし邪魔にはなりたくない。
とりあえず教室に戻るかと思って歩き始めたの。
結城真一が待ってると思うけど、このまま廊下の先には進めない。
この廊下を通らないと昇降口には行けないんだから。
合流して、一緒にいるところを見られたくないわ。
ともちゃんは、あたしと結城真一が一緒にいるのをよく思わないみたいだし。
はあ、どうしたらいいのかしら…。
そう思って歩き始めたら
「ま、待って!」
ともちゃんに腕を掴まれた。
「み、御崎さんに聞きたいことがあるの!」
ともちゃんの突然の行動に、あきなちゃんも驚いたみたいだけど。
あたしだってびっくりしたわ。
あたしに聞きたいこと?
って、何?