輝き〜美亜side〜
私は真穂と喧嘩してからずっと部活帰りは悠梨奈と帰っている。

真穂はバレー部の玲美。
バスケ部の美姫と帰っているんだけど、今日はバレー部がない。
それに、美姫は体調不良で休んでいて真穂は一緒に帰る人がいないらしい。



その時悠梨奈が

「誘ったら?」

と言った。


誘いたいよ?
誘いたいけど……。



『ま、真穂!!』

「え?」


“あ”と言って、急いで口を塞いだ。


そしたら真穂がニコッと笑って、
“美亜、何?”
と言ってくれた。


『真穂………』

「どぉしたあ?
大丈夫かあ?」

と言って、私のほうに寄って来て、“よしよし”と
頭を撫でてくれた。


こんな事されるなんて思ってもみなくて、ポタポタと涙が溢れて言った。


「ごめんね、美亜。
大丈夫だから。ごめ──」

『“ごめんね”は…
“ごめんね”は私のほうだよ。本当にごめん。
言い訳だけど聞いてくれる?』

と言うと真穂は静かに頷いた。

『私、真穂の悲しむ顔…
見たくなくて……
隠しちゃったの……
本当にごめんね。』

「いいよ、全然。いいよ。
こっちもごめんね。
美亜の事、信じてあげられなかった」

いつの間にか真穂の目からも涙が流れていた。

『真穂、、、
一緒に……帰ろ??』

「うん…ありがとぉ。」

その時、心地いい風がサーッと吹いた。
それと一緒に桜の花びらも流れてきた。




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