輝き〜美亜side〜

ジーッと真穂が私の事を見ている｡
私､これには弱いんだ｡

『ぁー…もう､分かったよお』

「やった♪」

真穂､知ってていっつもこれやるんだから…｡

『ぇっと………
近藤雄也先輩……』

「ぇええぇえぇえ?」

『ちょっと､声でかいし』

「いいじゃん､誰もいないをだし｡」

『そうだけど……』

って､何かいつもと立場逆じゃない?

「美亜､本気だったの?」

『いや……自分でもよく………』

そうなんだ…｡
だって､いつの間にか
“好きな人がいる”
って言ってるし｡

「美亜………
よく､言ったよ｡うん」

『へ?』

「だって､抱えてたんでしょ?」

確かにそうかもしれない｡

ずっと､ずっと悩んでた｡

“私は先輩を好きでいていいのか…”


「好きでいて､“いい”､
“悪い”はないよ｡」

『え?』

何で分かったの?
って顔をしていたからなのか､真穂が私の目の問いかけに答えた｡

「美亜の事だからそんな事だろうと思ったの｡
当たってたみたいだね?」

『…………真穂､
ありがと｡』

目頭がかーっと熱くなっていくのが分かった｡

「無意識で口にした言葉でしょ?それが美亜の答えなんじゃないかなぁ?」