輝き〜美亜side〜
そんなとき、私に手を差し伸べてくれたのは真穂だったんだ…。


いつもみたいに普通に話してたんだ。
本当に普通に。
でも真穂は私に
「何かあった?」
って聞いてきた。本当に
訳が分からなくて。
何の事すら分からなかった。そんな状態の私に
「美亜…何だか悲しそう」
何て言うんだ………。
びっくりして泣けてきちゃった。
何でかな、涙が流れてきた。何処かでは苦しかったのかもしれない。

この、
初めての思いを
動かない体を
自分の心さえも
どうすればいいのか分からなかった、、

苦しくて、苦しくて…

自分の事なのに、まったく分からないこの思い…
何が正しいのか分からなかった。

そんな思いを、真穂は感じとったのかな。

そう思ったら、また涙が出てきて止まらなかった…。今度は悲しくてじゃなく
嬉しくて…。
自分でも知らず知らずに顔に出してた。自分でも皆にも、分からなかった
この気持ちを、真穂は分かってくれたんだ。

そして言ってくれた。
「自分に素直になりな」
って…

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