初恋草



キョトンとするお父さんと一緒に、あたしは家へと帰って行った。




部屋に入ると、なぜか涙が溢れてきて…。


「…っふ、う…」


制服を脱ぎ、あたしはすぐに部屋着に着替えるとベッドに横になった。




とめどなく溢れる涙を止める術が分からなくて……。





あたしは一晩中、枕を涙で濡らしながら夜を明かした。



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