初恋草
「さ、斎藤...どうしたの?」
そんなに昔のあたしは変だったのかな?
「なぁ、華純。
聞きたいことあるんだけど、いいか?」
「へ?
うん、いいよ?」
なんだろう?聞きたいことって。
まさか、「今も昔も男っぽいな」とか言ってくるとかないよね!?
まぁ、そんなこと言ってきたら、有無を言わさず肘鉄食らわせるけどね!
そんなことを考えているとは露知らず、斎藤は疑問を投げかけた。
「お前って、小学校のとき大阪に転校したコイツ覚えてたりすんの?」
と、言って斎藤はあたしの初恋の人。
そう「純くん」を指差した。