初恋草


「へっ?
まぁ、うん。よく遊んでた子だし、覚えてるよ。...っていうか、なんで斎藤が純くんを知ってるの?」


「気づかないか?」




そう言われた時、あたしの中である結論に達した。


純くん。

昔はこう呼んでたけど、確かあの子の下の名前は...



純夜。



そして、純くんは大阪に転校した。




斎藤も、大阪からこっちに来た。



しかも、先生が以前言っていた。


『斎藤くんは、ご両親の都合でこっちに戻ってきたようです。
何かと分からない事もあるだろうから、みんな仲良くしてね。』

って....。



散りばめられたパズルのピースがピッタリはまったような気がした。

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