初恋草
ったく...早希のバカ....
「華純?
高坂なんだって?」
「あっうん。
忘れ物見つかったから今から戻るって言ってたよ」
「そっか。
じゃあそれまで2人きり...」
ドキッ。
“2人きり”という言葉にあたしは過剰に反応してしまう。
だって、一応あたし達カレカノになったんだよね....?
そう認識すると途端に恥ずかしくなってきてしまった。
「あっ、あたしお茶用意してくるね!」
「悪いな。」
そう言って、あたしは自分の部屋を出た。