初恋草
そして、今に至る。
最初はどうしようってなったけど、よく考えればチャンスじゃない?
今まで散々からかわれてきたんだから、ちょっとだけ仕返ししてやろーっと!
斎藤を起こさないように、そーっと黒の水性ペンを手に取った。
落書きしてやろうと、斎藤の前髪をわけていたら...
なんか変な気分になってきた。
変って言っても、そーゆうんじゃなくて...
なんかこう、お母さんのような気持ちになっちゃって。