初恋草



「ねぇ、一つ恥ずかしいこと言っていい?」



「ん?
なんだ?」




「あたし...結構Mっ気あるみたい。
さっきのあの強引なキス...嫌じゃなかったんだよ?」



照れ臭くて、顔を真っ直ぐ見れない。


斎藤は、おどいたのか口をパクパクして顔を赤くしてたけど...。



そのとき、こんな声が...。



「いやぁ、お熱いですなぁ。」

「聞いてるこっちが恥ずかしいっての」


そこにいるはずのない人の声が聞こえ、ドアの方をみた。


「早希!
な、なんでここに!」


自分が呼んだんだから、来るのは当たり前だけど、まさかこんな場面で来るなんて!


タイミング悪すぎでしょ...


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