初恋草


やっぱり女の人と...


「やましい気持ちはないのよね?」

「当たり前だ」


斎藤ははっきりと目を見てそう告げた。


「じゃああの女の人は誰?」

早希がまた質問をする。

そして斎藤は...


「あの人は、俺の...母親だ。」


少し口ごもった斎藤の表情に変化があった。


納得してないような...
悲しそうていうか、切なそうに...



そして早希は、表情の変化に気がつかなかったのか普通に納得していた。


「あっなるほどねぇ♪
じゃあ、いいや♪」

< 206 / 213 >

この作品をシェア

pagetop