初恋草



あたしは軽~く受け流し、そのまま……


「よっ…と!!」


「う、うわぁっ!!」


―ドサッ!





…はい、しゅーりょー。






あたしは、髪を後ろに受け流しながら、女の子に振り返った。


「…大丈夫だった?」

「は、はいっ!ありがとうございました!」


女の子に手を振りながら、見送っていると校舎の陰から誰かが出てきた。

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